日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです

感動をあたえる芸術作品は何かを、あえて理屈っぽく考えてみた

自分の仕事は音楽だ。

 

音楽の仕事と言っても様々ある中で、

自分が担当しているのは、アレンジや演奏。

作曲は極稀に行うが、多くはない。

 

さて、最近パクリの話題が多いからこの記事にするわけではないが、

音楽の世界にもパクリという言葉はよく出てくる。

 

それと同じくらい出てくるのがオリジナリティー。

 

作曲を習ったりすると、オリジナリティーが大切、

なんて言葉をよく聞く。

(自分が習ったわけではなく、音楽学校の授業を見学する機会が

結構あるので、そこで耳にする)

 

ここで、オリジナリティーとはなんだろうか。

全く0の状態から音を作っていくことだろうか。

 

現実的にそれは難しいと思う。

なぜなら、ほとんどの楽曲は12音とそれらのオクターブ違いの音で

構成されているが、

音と言うのは実際は無断階にあるもので

(つまり”ド”と”ド#”の間にも音が無数にある)

12音階だけでつくろうとするという時点で、

0から作っていることにはならない。

 

上記は極端な例だが、極端でない例もあげておこう。

 


Ben E. King - Stand By Me (HQ Video Remastered ...

 

誰もが知っている曲だ。

 

続いてこちら


The Police - Every Breath You Take - YouTube

 

こちらも結構有名。

 

この2曲は、実はコード進行がかなり近い。

作曲されたのはstand by meの方が前なので、

Policeはそのコード進行をパクったのか?

 

この答えはわからないが、

実はその答えはどうでも良い。

なぜなら、

聞いた感じ、雰囲気が全然違うからだ。

 

音楽には形が無い。

だから著作権がなかったら、そこにビジネスは成立しない。

しかし、著作権のおよぶ範囲を設定するのは、

これまた形がない世界なので非常に困難だ。

 

ただ少なくとも言えるのは、

コード進行などというのは、曲の良さの一部でしかない、

ということだ。

つまり、良いコード進行だと思ってパクっても

それだけで良い曲になるはずはないので、

そこに著作権は及ばない、ということだ。

 

実際に、コード進行に著作権はない。

好きな曲と全くおなじコード進行を持ってきて

別のメロディーをのせてオリジナルとして発表しても

何ら罪には問われない。

 

では、どこに著作権があるのかといえば、

メロディー、である。

 

 

ある芸術作品に感動したときに、

その感動は、作品の何に起因しているか、ということが

重要だと思う。

勿論それは一つであるはずもなく、たくさんの要素が複雑に絡まり、

絶妙なバランスで人の目に触れ、耳に届いた時に

ある人に感動を与えるのであろう。

そのバランスがマニュアル化できないので、

芸術作品は素晴らしいのだ。

 

逆に言えば、そのバランスまで模倣すると、

これは果たしてどうなのか、と思ってしまうが

受け取り方次第であろうか、、、、

 

今話題の五輪エンブレム盗作問題、

これは一要素を模倣したのか、バランスまで模倣したのか、、

それは自分では判断できない。

 

ちなみに・・・・

この曲は、あの有名なドラマに使われた曲、、、ではない??


Voyager's Golden Record -El Cascabel-Lorenzo ...