日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです

ビリヤードの面白さを僭越ながら解説してみたい

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ビリヤードが大好きだ。

 

学生の頃にはまって相当やりこみ、大会にも出場したことがある。

もちろんマイキューも持っている。

 

とはいえ、今はもうやっていない。

趣味としてまた始めれたらと思うが、今は会社のこと、育児のことで多忙なので、暇ができたら、ということで、今は動画サイトで見るくらいだ。

 

ビリヤードをやったことはあるだろうか。

一番普及しているゲームは9ball

簡単に説明する。

 

使うボールは的球1~9と手球の合計10個。

キューを使って撞くのは手球のみで、手球を撞いて的球にあて、台にある6つのポケットのどこかにいれる。

基本的には、番号の若い球からポケットしていくが、ルールとしては、若い球からポケットする必要はなく、若い球に当てれば良いだけである。

最終的に、9番をポケットした方が勝者だ。

つまり、台上に全ての球が残っている状態で、手球を1番にあて、その1番が9番にあたって9番がポケット、となってもゲーム終了だ(コンビネーションショット)。手球を1番にあて、そのあと手球が9番にあたって9番をポケットでもOK(キャノンショット)。

 

以上のルールは結構知られているが、ビリヤードの面白さを理解して見ている人、やっている人はそう多くはない。

 

まずその面白さの原点は、「入れ」と「ダシ」だ。

そして、どちらも「物理の法則」で成り立っている。

 

「入れ」とは、ボールをポケットすること。こちらはほとんどみんな理解している。狙い通りにポケットした時は気持ちのよいものだ。

ポケットしたいポケットと、ポケットしたい的球を直線で結び、その直線上の的球の隣(ポケットから遠い方)に、的球の同じ大きさの球を一つ想像し(イマジナリーボール)、そこに向かってまっすぐ撞く。

あくまで、イマジナリーボールに向かってまっすぐ撞くのであって、的球に向かって撞くのでは無い。

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「ダシ」だが、これは的球をポケットしたあとに、次の的球をポケットしやすいように的球の位置をコントロールすることだ。こちらの奥が深い。

 

まず的球だが、的球はどんなポケットの仕方をしてもポケットをすればよいだけなので、的球のポケットの仕方(どんなスピードでポケットするか、等)は基本考えなくて良い。

一方手球は、次の的球を狙いやすい位置に配置したいので、それにより撞き方を変えるのだ。

 

普通に考えてわかるのは、押し球、引き球という撞き方で、手球、的球、ポケットが一直線の場合に、キューで手球の上の方を撞くと、的球にあたった後手球も前に進む。

手球の真ん中を撞くと、的球にあたった後そこにストップする。そして、手球の下を撞くと的球にあたった後手前に戻ってくる。

(撞く前の手球と的球の距離にもよるが、ここでは割愛)

 

しかし、上記は「手球、的球、ポケットが一直線の場合」であって、当然実際のゲームでは一直線にならないことが多い。

(実は一直線にしない方が良いのだが、その理由は割愛)

 

で、一直線でない場合は、手球の真ん中を撞くと、的球にあたった後、手球と的球は90度の角度で分離して進む。手球の上を撞くとその角度は小さく、手球の下を撞くとその角度は大きくなる。

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どのくらい角度が変わるのかは、撞点(手球をキューで撞く点)が中心からどのくらい上か(もしくは下か)にもよるし、手球と的球の、当たる前の角度(厚みと呼ぶ)にもよる。

 

さらに、手球の右または左を撞くと、クッションに入った時の入射角に対する反射角をコントロールできる(ひねり、と呼ぶ)。

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この二つを組み合わせて、ビリヤードの熟練者は、手球の色々なところを撞く。真ん中は勿論、上、下、右、左だけでなく、右上や左下も撞く。

 

撞く強さや撞点を絶妙にコントロールして「ダシ」をするのだ。

 

プロ同士の試合を見ていて面白いのは「セイフティー合戦」。

 

セイフティーとは、手球、的球の位置関係上、直接ポケットするのも、コンビネーションショットやキャノンショット、その他を使ってもポケットするのが困難な場合にする撞き方で、名前の通り「安全策」だ。

で、どうするのかというと、ポケットを諦めて、次の人がポケット出来ないように(うまくいけば、的球にあてることすら難しくなるように)手球と的球をコントロールする。

 

セイフティーは非常に難しいショットだ。

なぜなら、先にも書いたとおり、ポケットをする場合は、的球のポケットの仕方は特に考えなくて良い(つまり、ポケットのほうにさえ的球が向かえば、的球がどんな強さでポケットされようが構わない)が、セイフティーの場合は、手球だけでなく的球の位置までコントロールしなくてはいけないからだ。

力加減のコントロールが、単純にポケットするときよりも一段難しくなる。

 

トッププロ同士の試合ともなると、このセイフティー合戦が延々と続くことがあり、ビリヤードファンにとってはそのラリーは非常に面白い。

 

しかし、セイフティーを知らない人にとっては、「お互いに外しまくってる」としか捉えられない。これは非常に残念だ。

 

とまあ、ビリヤードの奥深さは、本が一冊書けるくらいあるので、このくらいで止めておくが、せめてセイフティーだけでも知っておけば、動画サイトでビリヤードの試合を見た時に「これはセイフティーにいったな」と思えるので、楽しいのではないだろうか。

 

※追記1

テレビなんかでよく、手球を一度だけ撞いて、台上にある的球をまとめてポケットする、とかいう、いわゆる「トリックショット」のようなものがあるが、あれは試合では使わないし、基本的に競技が違う。

アーティスティックビリヤード、という、いかに華やかにポケットするかの芸術性を競うものなので、試合とは別物だ。

いわゆる、同じスケートでも「フィギュア」と「スピードスケート」が全然違うというのに似ている。

 

※追記2

ビリヤード場に行くと、台にチョークが置いてあるが、あれはキューの先(タップ)に塗って、上記の様に押し球、引き球、ひねりを加えるために必要な摩擦を生むために使う。つまり、「滑り止め」だ。

時々勘違いして、ブリッジ(キューを構えた時に、台の上に手を置いて支える部分)の指に塗る人がいるが、あれは逆効果だ。ブリッジに滑り止めは勿論不要。店員や常連から心のなかで笑われている、、、

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