日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです

ツーリングの思い出

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大学時代はバイクに乗っていた。
今でもバイクは好きだが、利便性を追求すると、どうしても車になってしまう。
しかし、いつか時間とお金に余裕ができたら、またバイクに乗ってツーリングに行きたい。
 
大学時代には、バイク好きが身近に2人いて、自分も含め計3人でツーリングに行ったものだ。
自分にとって、ツーリングはドライブと違い、目的地にさほど重要性は無い。
なぜなら、走っている時間がもっとも楽しいから。
若くて体力もあり余っているので、日帰りでも泊まりでも、できるだけ遠い所まで、そしてできるだけ田舎の道を選んでツーリングをしていた。
田舎の道を選ぶ理由は、言うまでもなく、景色を楽しめるから。
 
ツーリング時の食事は、アナログな街頭アンケート一択。
各々20人というノルマを課せてアンケートを現地でとるのだ。
但、対象はトラックの運転手かタクシーの運転手のみ。
3人いるので、計60人分のアンケートが集計され、トップだった所に行く。
この方法でまずかったことは、ただの一度もない。
食べログよりも信用あるアンケートだと自負している。
 
泊まりでツーリングに行くときは、当然のように野宿。
テントやアウトドアグッズ一式をバイクに縛り付ける作業も、慣れれば数分で完了する。
野宿する場所を探すのが、悩みでもあり、楽しみでもある。
当時はインターネットがなかったので、現地のコンビニで地図を立ち読みし、「ここなら野宿できそう」というところを勘で見つけていた。
その勘が外れたことも多々あり、野宿して目覚めた時に、周りが全て車でうまっていたのを見て、そこが月極駐車場だったと気づき、恥ずかしかったこともある。
 
ある時のツーリングで、海沿いの道に到着した。時刻は18:00前後。
浜辺は野宿スポットの一つだが、そこの浜辺は人工的に整備されている様子で、野宿が禁止されているかもしれない、と思った。
わからないことは現地にいる人に聞くのが一番だ。
早速散歩中のおじいさんに、ここで野宿をしてよいものかどうかを尋ねる。
 
「旅行中の者ですが、ここでテントを張って野宿しても大丈夫でしょうか?」
「良かっちゃなかか。前にもしよったとがおるばい」
「ありがとうございます。」
「今日の晩飯はなんにすっとね?」
「まだ決めてませんが、、、」
「じゃあ、うちにくればよか。そこよ」
 
そういって、すぐ近くにある家を指差した。
人の好意は素直に受けたほうが良いと思い、テントを張って野宿の準備後に、その家にお邪魔した。
すると、大広間に老若男女20人以上の人がいる。
長テーブルには、これでもかという程料理が並び、見ただけでわかる新鮮な魚がその多くを占めていた。おそらく漁師が多い町なのだろう。
 
話を詳しく聞くと、どうやらその家の娘さんがバレーボールをしているらしく、その日所属しているチームの全国大会出場が決まったとのこと。
それで、親族一同で祝賀会。
しかし、それを口実に飲みたいだけだ、ということも、そこにいた人から聞いた話。
 
その夜は、かなり遅くまで盛り上がり、その中でおじさんたちの武勇伝を聞いた。
不思議なもので、こういう時に聞く武勇伝はちっとも飽きない。
 
結局次の日の朝ごはんまで頂いて(朝から鯛のお頭付きだった)、丁寧に挨拶をし、そこを後にした。
 
社会人になり、車を手に入れ、記憶を探ってその場所に行ってみた。
家の外観や、周りの風景はあまり変わっていなかったので、すぐに見つける事ができた。
 
せっかくなのでご挨拶を、と思い訪ねてみると、自分たちが最初に話しかけたおじいさんは、すでに他界していた。
やはり、確実に月日は流れているのだ。
その日玄関口で応対してくれた人も、当時その場所にいた方で、その日のことは覚えているらしい。
 
それから、かれこれもう10年以上が経つ。
また暇ができたら訪ねて行こう。
 
やはり旅は楽しい。
色々あって楽しい。