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日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです

忘れる才能

 

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書店には、記憶力アップの本が平積みされている。
この現象は、つまり何もしなければ人は様々なことを忘れていくということだ。
そしても一つ、忘れることは良くないこと、とみなしている。
 
確かに、ほとんどのことは記憶しないよりはしたほうがよいのかもしれない。
しかし、全てかと問われると、それは違うと思う。
 
特に感情の分野では、記憶する必要のないことや、忘れたほうがよいことも多々ある。
 

記憶する必要のないこと

 
記憶する必要のないこと、
それは、そう意識しなくても勝手に記憶するもののことだ。
 
感動や興奮、そういったいわゆる「プラスの感情」と分類されるものが多い。
 
自分の仕事は音楽だが、最初にステージに上って人前で演奏したときのことは、かなり鮮明に覚えている。
その情景もさながら、そのときの感情をありありと思い出せる。
緊張と興奮が入り混じったあの感情は、今でも音楽を続けている原点になっている。
 
別にアウトプットでなくても、例えば(後に結婚するような)運命の人に出会った日のこと、素晴らしい景色を見た場所、感動する映画をみたときなど、忘れたくても忘れられないものはたくさんあるはずだ。
 

忘れたほうがよいこと

 
では逆に忘れたほうがよいことには何があるだろうか。
 
それは苦しみ、辛さ、悲しさといった「マイナスの感情」と表されるもの。
これらは、「可能であれば」忘れたいと思う人も多いのではないだろうか。
しかし、これはかなり難しい。
言葉遊びになるが、忘れようとすることを忘れてしまうのが人の性だ。
 

忘れる方法

 
しかし、それでも人は忘れることが出来る、言い換えれば自己をコントロールして忘れることができる唯一の生物だと思っている。
 
その方法は、他のことでアタマをいっぱいにするのだ。
 
少し前のブログ「堀江貴文という人」の中で紹介した「ゼロ」という本を紹介した。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

 

その中に、こういった文章がある。
 
ネガティブなことを考える人はヒマなのだ
 
堀江氏らしいストレートな表現だが、まさしくそのとおりだと思う。
 
もし忘れたいことが忘れられなくて困っているとしたら、それは忘れたいと思うことにとらわれているからだ。
何かに没頭したり、上述した「プラスの感情」でアタマの中を埋め尽くしたりすれば、あとは時間がそれを解決してくれる。
 
人の脳は、有意識において基本的にはシングルタスクだ。
計算の答えと映画の感想を同時に考えることはできない。
だとすれば、マイナスの感情を忘れる為に、シングルタスクを逆手に取って、プラスの感情で溢れ返せば良い。
 
そして、プラスの感情でアタマを埋め尽くすことが出来る能力が、忘れる才能、と言って差し支えないだろう。