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日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです

今、ラジオCMが面白い。いや、昔から面白い

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ラジオのCMが面白い。
特に、テレビCMと同じ広告のラジオCMバージョンが非常に興味深い。
 

テレビCMとラジオCMの違いを改めて考える

 
家でのテレビ視聴は100%録画だから、CMを見る機会はほとんどない。
しかし、録画した番組で見られるCMを飛ばさずに(というか、オートスキップ機能がうまく働かずに)見ることもたまにある。
 
一方ラジオCMに関しては、車移動の際に頻繁に耳にする。
※余談だが、音楽関係者は意外と普段音楽を聞かない人も多い。
 
さて、このふたつで同じ商品を対象としたCMを聞くと、その違いが浮き彫りになる。
最も面白いのは、シチュエーションCM。
 
例えばある「草原」に佇む一組のカップル。
男性が女性にプロポーズをするシーンを使ったブライダル関連のCMがあったとしよう。
 
その草原を表すのに映像があるテレビは有利だ。
どんな草花があるのか、風は吹いているのか、それはどのくらいの明るさなのか、そういった細かい要素をすべて映像に落とし込める。
結果、言葉として発するのはプロポーズだけでも充分になり、草原の情景描写は不要だ。
 
一方ラジオは、言葉(文章)しかない。
「草原に風が吹いていた。そこに佇んでいるカップルが今からプロポーズします」
という説明だけをナレーターが言っても、その雰囲気はちっとも伝わらない。
つまり、「巧い」情景描写の言葉が必要となる。
 
これのプロが小説家だろう。
プロの物書きだけあって、草原の情景描写ひとつとっても、素人がいくら考えても思いもつかないような、的確かつ雰囲気のある情景描写の文章を創りあげることができるはずだ。
ラジオで聴くことが出来る情景描写も、それに近いものを感じる。
 
テレビCMとラジオCMとの違いは、映画と小説の違いにも似ている。
読書が好きなので小説はよく読む。
その中には、映画で先に観ている(知っている)タイトルと同じ小説もある。
この場合も面白く、映画に出てきて既に映像として知っている情景を、プロの小説家が描写すると、こんなにも生き生きとした文章になるのだ、と唸ってしまうことが多い。
※制作順序が小説→映画ということも多いが、小説家の情景描写の評価には差はない。
 
ただ、自分がテレビCMとラジオCMの違いの方がより面白いと思うのは、どちらにも時間制限があるからだ。
 
映画と小説の場合、映画にはある程度の時間制限があるものの、小説の方は実質無いと言える。
一方、テレビCMとラジオCMはどちらも秒単位での制限がある。
テレビと同じCMをラジオで聞く場合は、その制限された時間内で、いかにテレビと近い雰囲気を創りあげることができるか、というテクニックが不可欠になり、その制限が、描写の「緻密さ」を押し上げていると感じる。
 

 ブログを書く際の、文章の勉強にもなるかも

 
ラジオのCMが面白い。
それは、テレビCMによって既に知っている映像を、言葉(文章)だけで表現した場合にどういった表現になるか、というのを知ることができるからだ。
 
ところで、ブログは素人でもプロでも「物書き」であることには違いない。
最小限の画像や映像と共に書く「文章」によって、人に何を伝えるか、というのが重要になってくる。
同じ風景、同じ出来事、同じ雰囲気を文章に落としこむ際、読み手にどういった文章で伝えるか。
 
それを考える際に、テレビCMとラジオCMの対比はきっと役立つに違いない。