日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです

君の言う幸せは、人が感じる幸せと違う

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普通なら、親は子に対して「幸せ」を願う。
では、親は「誰の」幸せを願っているのか。
時に親は、自分の幸せを子に押し付けていないだろうか。
こうすれば幸せな「はず」と言って、一般論化していないだろうか。
 

ある知り合いの男性と、その彼女にまつわる話

 
もう付き合って5年以上。
その間に喧嘩もしたし、別れそうになったこともあったが、なんとかふたりでやってきた。
年齢的には結婚してもおかしくない年頃だが、男性の方はある夢を追いかけていて、まだ夢半ばなので経済的不安を拭えない。
彼女の方にも、最初はそれに対して文句を言われていたらしいが、段々と理解を深め、いまはその夢を応援している。
 
ある日、彼女の両親から男性が呼び出された。彼女(両親にとっては娘)には内緒で会いたい、とのこと。
そこで、両親から「娘と別れろ」と伝えられる。
理由は、男性の追いかけている夢(ここではあえて何の夢かは書かないが、人を幸せにする職業には違いない)を、その反発作用(?)から毛嫌いしていること。
また、上記したように、夢半ば故の経済力のなさ、だそうだ。
さらに、家柄のこともあるようだ。
ちなみに、彼の家柄は超がつくほどの普通の家柄で、どう考えても家柄が悪いとは言えない。
 
事実だけをかくとさらりとしているが、実際の言葉としては罵詈雑言の嵐だったらしく、
「(父親)お前は娘の麻薬のようなやつだ」
「(母親)あなたのお家柄がもっと良かったら話は違うんだけどねぇ」
といった言葉を一方的に言われ続けたらしい。
彼女の両親という立場や、単純な年齢の差もあり、確かに反論できる空気ではないだろう。
 
この両親がなぜ自分の娘に対してではなく、男性に対して、しかもこの話し合いを内緒にしたまま別れることを命令したのか。
それは、この両親と娘の間で、男性に関する話題がタブーと化しているから。
その辺は、実際にその空気をみていないから分からないが、推測するに、男性の経済力や家柄で別れることを強要されて、それに辟易してしまい、親に対して耳を貸さなくなった、というところではないだろうか。
 
結果、娘に命令しても言うことを聞かないので、男性の方に命令しよう、しかも内緒で、ということだ。
 

親は、娘の幸せを願っているのではなく、単にわがままなだけでは?

 
三流のドラマや小説に出てきそうなダメダメ両親だが、身近でこういった話を聞くと、そんなドラマや小説も事実を基に書いている、と変に実感してしまう。
 
自分たちの価値観、ここで言えば経済力や家柄で結婚相手を選ぶということを、子に強要すれば、子も幸せになる「はず」という傲慢さ。
娘に直接言っても言うことを聞かないから、男性の方に、高圧的に命令するという冷静さや論理性を欠いた行動。
 
例えば男性がこの両親に屈し、別れてしまったとしよう。
彼女にとっては、自分の両親からも、男性からも裏切られたと受け取るだろう(空気的に無理とはいえ、男性が自分の意志で秘密のままにしたのも事実だから)。
両親にとっては、そうなったほうが娘は幸せなのだろうか。
 
普通なら、親は子に対して「幸せ」を願う。
その幸せは、だれの価値基準にそった幸せなのか。
幸せは人から強要されるものなのか。
 
ここに出てきた両親も、一連の行動の根本原理は、娘の幸せを願って、だ。
しかし、血のつながった家族でさえ、もちろん他人に対してでも、その幸せの強要、価値観の強要は、結局自己満足にしかならない。
幸せを願うからこそ、娘の幸せのカタチや価値観を認めてあげるべきではないのだろうか。