これは面白かったですね。
国民民主党、たまきさんのチャンネルですが、主題は宇宙です。
ただ、政治家と対談する、ということに意味があります。
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詳しいわけではありませんが、宇宙はやっぱり神秘的だし魅力的ですよね。
いつも見えているのに、行くことはなかなかできない、というのがさらに魅力をひきだしていると思います。
しかし、海外旅行に行くだけで文化や気候の違いに結構驚くのに、空気がない、重力もないところに行くなんて、相当に難しいのは素人でもわかります。
動画の中でたまきさんが言っていますが、「宇宙はリスクとロマン」ですよね。
こそっと名言だと思います。
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タイトルにしましたが、何がもったいないのか。
日本の宇宙開発技術は相当に高いそうです。
しかし、なかなかに進まない。それは法的な整備が整わないからだ、ということです。
法律は国会がつくるので、つまり政治マターだ、ということですね。
宇宙開発に関しては、アメリカやロシアが先行し、日本の技術力はそれら大国に負けないくらいのものがあるにも関わらず、今は中国に抜かれました。
この辺にも、ゼロリスク思考や、責任論の問題が絡んできます。
つまり、なにかあったら誰がどう責任を取るんだ、ということですね。
しかし、考えてみたら、その辺を走っている車だって日々事故を起こしたくさんの人が亡くなっています。
事故で亡くなった人の遺族が、道路交通法を作った国が悪いんだ、と訴えることなんてあまりないでしょう?
新しい分野や技術に挑戦するときに、リスクゼロなんてまずありえません。
そのリスクを最小限にまで抑える努力をし、理論上問題がないレベルのものまで来てるのに、法律で縛る、というのは、技術開発を明らかに遅らせます。
これも動画内で言っていますが、宇宙への有人飛行ロケットは、日本国内では法的に認められていないそうです。
すると、そこに夢を描いた人は、渡航という選択を取るのは当たり前です。
こうやって、日本人の技術が海外に流出するわけですね。
なんでもかんでも規制緩和して、自己責任にすればよい、とは思っていません。
ただ、科学技術が経済や文化にもたらす影響は、少なくとも現代では無視できません。
世界各国が、どの辺にリスクと法律のバランスをおいているのか、ということは考えていかないと、国際社会から置いていかれます。
中国と違い、日本ではどんな情報でもネットで見られます。
宇宙開発の情報だってそうです。
そういう情報を得る権利はあるのに、それに影響を受けて、その道を目指したら、法律でひっかかる、という国に、優秀な若者は住み続けたい、働きたいと思うでしょうか。
リスクがあっても、技術開発に期待し、責任は国家が取る。
そういった気概のある政治家が出てきてほしい、と思います。