日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

24時間テレビのあれこれ

24時間テレビ、どう思いますか?

私は少しだけ否定派です。

 

つっこみたいところはいくつかありますが、最もつっこみたいのは、障害者に対しての公平さに欠ける、という点です。

 

ああいう番組で取り上げられた障害者には、一時的にせよ長期的にせよ世間は注目し、支援の手を差し伸べます。

しかし、実際に取り上げてもらえる障害者はほんの一部です。

 

募金によって集まったお金は、取り上げらた障害者以外にもなんらかの形で行き届くようにはなっていると思いますが、注目という点では取り上げられるか否かで大きく差が開きます。公平とは言い難い。

 

加えて、取り上げられた障害者は基本「可愛そうな人」という印象で語られます。

 

可哀想だから支援の手を、という手法は、お金とセットで憐れみの気持ちを生みます。

障害者と共存していくことを前提にするのならば、その人達に対する憐れみを持つ様に仕向ける印象を与えるのはいかがなものでしょうか。

ここも公平とは言い難い。

 

支援は必要です。

それは金銭面でもあるし、バリアフリーや身障者用駐車スペースの設置などのインフラでもあります。

 

しかし、そういったサポートを社会全体で推し進めていくのに、「障害者は可愛そう」という切り口は良くない。

困っているから手を差し伸べる、これで良いじゃないですか。

 

障害者は可愛そうだから支援を。

障害者が困っているから支援を。

似ているようで違います。

 

障害者が注目されるイベントとして思いつくのは、パラリンピックです。

パラリンピックを見る時、可愛そう、という憐れみを持って見る人っているんですかね?

少なくとも私はそんな見方はしないし、そんな演出にもなっていない。

 

 

すこしだけ否定、と書いたのは、肯定するところもあるということです。

個人がいくら募金を募っても、億単位のお金を集めることは不可能でしょう。

上にも書いたように、障害者サポートにはお金も必要なので、そういった支援ができることは素晴らしいと思います。

 

出演者のギャラは募金に回すべき、という意見もありますが、あれだけ知名度のある人達が出演することによる募金額増は間違いありません。

そして、善い事をしてお金をもらうという行為が悪いとも思いません。

金額にもよりますけどね。

 

出演者だけギャラをカットというのも変な話です。

当日関わる人すべての報酬をすべてなくして募金に、というのも現実的でないと思います。

(出演者のマネージャーも無料にすべき??送迎の運転手とかは??外注の制作者やカメラマン、照明さんなども??)

 

ただ、時代の移り変わりでこの番組自体も少しずつ変わっていかなくてはいけないことも事実。

今後も続くでしょうけど、(ちょっとだけ)注目していきたいと思います。