昔、ジャニーズって偏見で見てたんですよね。
音楽じゃなくて、見た目で人気なんだ。
女性にキャーキャー言われたいだけのチャラい人たち。
そんなイメージ。
でも、そういうのって音楽を聞く耳を曇らせます。
ビジュアルが、ジャニーズの人よりも遥かに劣る人間からの「やっかみ」で、かなり偏った聞き方をしちゃいます。
ある程度の大人になって、そういう偏見なしに聞いてみると、ジャニーズの曲の良さって凄まじいことに気づきます。
ジャニーズがアーティスト、バンドなのか、というところは意見が分かれるところでしょうけど、エンターテイナーであることには間違いない。
第一、最初に書いたようなチャラい人たちだったら、今のような地位は築けない。
YouTube出して2日で100万人登録です。
これを馬鹿にするのは、大衆蔑視そのものです。
嵐は残念ながら活動をやめちゃいますが、今まではファンのイメージする「嵐」像を守るため、誰でもが普段やっていることを犠牲にしてきたでしょう。
休みの日に友だちと遊びに行ったり、正月に家族とゆっくり過ごしたり。
帽子もマスクもなしで買い物に行ったり。
アイドルという、年齢にある程度の制限がある職業と照らし合わせてみれば、ここで活動をやめることは、何の問題も違和感もありませんし、むしろ感謝と労いの言葉を伝えたい。
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変なところで関連付けちゃいますが、「24時間戦えますか」というワードのもと、熱血サラリーマンが称賛されたバブル期はもう過ぎ去った過去で、今は会社の利益よりも個人の幸福を求めても良い時代になってきたように思います。
アイドルも同じじゃないでしょうか。
アイドルって、ファンや大衆にとって永遠のアイドルであるべきだったのかもしれません。
生活感を見せず、ビジュアルや体力に限界がきても、それを隠してやり続ける。
たとえそれで大きなストレスを抱えても、犠牲にすることがたくさんあっても、です。
でも、アイドルだって人間。その辺にいる一般人と同じように、たまには休みたいし、家族との時間も大切にしたい。
そういうのだって認めてあげられる社会って、なんだか良いなぁ、と思います。