日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

フェスティンガーさん、鋭すぎ〜認知的不協和

 

 先日も紹介したこの本を読んでいますが、マジでおもしろいです。

 

今日読んだ箇所に出てきのがフェスティンガー。

名前が難しいので、フェスさんにしよう。

で、認知的不協和です。

にんちてきふきょうわ。

むずかしそう!!

 

でも、中身はわかりやすいですよ。

意識と事実が異なった場合(不協和になった場合)、人は意識の方を変えて合理化する、というものです。

 

はい、まだわかりにくいですね。

この本に出てくる例をそのまま使います。

 

アメリカにとって共産主義は敵。

その共産主義の国に捕虜として捕まったアメリカの軍人さん。

 

共産主義を擁護するメモを書いたら、ご褒美がもらえる、という状況になったときに、「共産主義はだめだー」という「意識」と、

共産主義を擁護するメモを書いてご褒美をもらった」という「事実」で、

不協和が起きる。

これがストレスになりますね。

 

ストレスは解消したいので、不協和をなくしたいけど、事実は変えられないから、意識を変えちゃう。

この例で言えば、共産主義は良いところもある、って考えるようにすれば、ストレスが軽くなる、ということですな。

 

で、ここがミソですが、共産主義を擁護するメモを書いた時のご褒美が、もし高価なものだったら、

 

「高価なご褒美をもらうためにイヤイヤメモを書いたんだ」

 

って考えられる。

 

でも、ご褒美が大したことなかったら、ご褒美のために書いたって言えないまま、不協和が残っちゃう。

 

だから、ご褒美を少なくして、不協和解消を促し、それは結果的には意識を変えることになり、それを「洗脳」と呼ぶ、と。

 

すごすぎ・・・

 

つまり、意識が行動を起こさせるのではなく、行動からさかのぼって意識を変えていく、という行為を人間はやっているのだ、ということですね。

 

実際にフェスさんは実験で検証までやっています。

 

夫のDVに苦しむ妻に対して第三者が「なんで別れないの?」って聞くと

「でも、良いところもあるのよ・・」

って答えること、よくありますね。

 

これも、同じ思考パターンかもしれません。

 

いやぁ、よくこんなこと思いつきますね・・・