日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

人間を描く本格ミステリー

 

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫)

片眼の猿―One-eyed monkeys (新潮文庫)

  • 作者:道尾 秀介
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: 文庫
 

 

最近、道尾さんのミステリーにはまってます。

きっかけは、かの有名なヨビノリ先生の書評動画です。

 

www.youtube.com

 

実は、以前ブログで書いたフェルマーの最終定理の本も、ヨビノリ先生の書評動画で知りました。

 

famo-seca.hatenablog.com

 

話を戻して、今回読み終えた片眼の猿、これまた面白かったです。

文体がライトなのでスラスラ読めるし、内容も気軽に読めるライトなもの、、、

と思っていたら、ラストに向かうに連れて段々と雰囲気が変わってきます。

ネタバレになっちゃうので、気になる方はぜひ読んでみてください。

 

私にとって印象深かったのは、主人公である三梨が、パートナー(?)である冬絵に語るシーン。

片眼の猿、というタイトルもそこから引用しているようです。

 

解説によると、道尾さんが描きたいのは「人間」。

本格ミステリーという、トリックの複雑さや巧妙さにフォーカスがいきがちなところを、複雑さや巧妙さは維持しつつ、「人間」を描く方に重きを置く。

 確かにカラスの親指もこの作品も、そう言われてみたら納得です。

 

また一人大好きな作家が増えました。

ヨビノリ先生ありがとうございます!

 

ヨビノリ先生は、他にもいろいろな書評動画をあげてらっしゃいますが、これまでのところすべてお気に入りです。 

ということは、ヨビノリ先生の紹介する本を片っ端から読んでいけば良い!

 

これは読書量が増えそうですね!