日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

ブチ切れや暴言は、称賛されるべきではない

妊婦さんに「邪魔だよ。デブ」と舌打ちした男性に反撃 スカっとする結末に「かっこよすぎ」と称賛の嵐 (citrus) - LINE NEWS

 

「てめー何したかわかってんのか!」ブチ切れた若い警察官。その理由に納得の声 (citrus) - LINE NEWS

 

どちらの記事も、スカッとする記事ですが、ちょっと注意が必要だと思います。

 

感情的になることが称賛されるのはどうかと。

 

この次二つの記事には、どちらも悪人が出てきます。

でも、相手が悪人であれば、ブチ切れたり、暴言をもって言い返しても良い、ということではありません。

 

悪しきを罰するのは、スカッと感を得たい為ではありません。

 

ただ、このスカッと感はほとんどの人にとって気持ちが良いものなんですよね。

正義は勝つです。

そして、それにスカッとする自分は、正義側の人間でいることを認識します。

 

 

妊婦さんがお腹を蹴られたり、暴言を吐かれたりすることが良いことのわけありません。

ただ、全員がそう思っているのならば、こういう事件そのものが起きないわけです。

 

そういう人を少しでも減らしていかなくてはいかないのですが、これらの記事で警官にブチ切れられたり、暴言で注意されたりした人は、果たして更生するでしょうか。

今後そういうことはしない、となるでしょうか?

 

世の中の恐怖政治が例外なく破綻していったように、相手に恐怖を与えるような注意は、その後の更生を促すとは思えないんですよね。

 

警官は仕事ですが、もう片方の暴言でやり返した人の方、傍観する人よりも良いことは確かです。

人は感情の生き物なので、その人の対応は、その場に限っていえば仕方なかったのかもしれません。

 

ただ、それが記事になったあとに、周りが過剰に称賛するのは少し違うと思うんですよね。