日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

さあみんな、勉強しよう

www.youtube.com

 

もはや芸人というより知識人なんじゃないか、と思うオリエンタルラジオの中田さん。

 

彼が始めたYouTube大学は、2018年の2月にチャンネルを開設して、瞬く間に登録者数100万人を超えました。

 

瞬く間というのは大げさと思うかもしれませんが、100万人の登録者数を突破する難しさを考えたら決して大げさでもない。

 

で、このチャンネルはすこぶる面白い。

勉強や知識を学ぶことの面白さを再認識できます。

 

 

いつからなのか、日本を含めた経済的に恵まれている国では、勉強は嫌なもの、逃げたいものであることが当たり前になりました。

私も例外にもれず、嫌いでした。

 

今はどうかというと、勉強は結構好きです。

でも、嫌いだった勉強が好きになったんじゃないんです。

 

勉強という意味を勘違いしていたんです。

 

うちにも7歳と5歳の娘がいますが、そのくらいの子は、なにかと言ったら「なんで、なんで」と聞いてきます。

大人がちょっと面倒だ、と感じるくらい聞いてきます。

親だったら経験ある人も多いはずですよね。

 

あれって、勉強したい表れなんです。

自分が疑問に思ったことを解明したい、知らないことを知りたい。

これが勉強です。

 

ただ、学校というシステムに入り、「こういうのが勉強だ」という事を義務教育として9年、多くの人は12年、長い人だと16年くらい徹底的に叩き込まれ、勉強の意味が自然に狭くなっていくんです。

 

学校の勉強は確かに勉強ではありますが、勉強の一部でしかありません。

 

でも、ゲームのやり方やルールを覚えることだって勉強です。

スポーツや音楽のスキルを磨くことだって勉強です。

 

できないことをできるようになるために練習すること。

知らないことを調べて知ること。

これらはすべて勉強です。

 

そういう意味では、ほとんどの子は「なんで、なんで」と聞いてくるから、勉強が好きなはずです。

 

 

学校で習う勉強が嫌いになる理由は、大人が勝手に決めた狭い範囲の勉強だけを勉強だと叩き込むこと以外に、それが何の役に立つのかがわからない、ということがあげられると思います。

 

ゲームのやり方を覚えたら、そのゲームで好成績を取れて楽しい。

スポーツのスキルを上げると、その競技で勝てるから嬉しい。

音楽のスキルを上げると、美しい音楽を奏でられてモテる(???)。

 

じゃあ学校の勉強の成績が上がったらどんな良いことがあるのか。

2字方程式を解けるよりも、ギターが弾けるほうが楽しいし(多分)モテる。

 

学校での勉強の見返りは一見なさそうです。

ちなみに、一部の大人は良い大学に入って良い就職をして良い給料をもらったら幸せだ、なんていう見返りを説明しますが、そんな浅はかな理屈なんて、今は子どもですら騙されません。

 

じゃあ学校の勉強って何のためにやるの、となりますよね。

 

私は、学校での勉強は、勉強をするという行為そのものの訓練だと思っています。

習う内容ではなく、行為の訓練。

 

考えてみれば、大人になって(学校の、ではない)勉強が不要、という人はまずいません。

 

わからないことは自分で調べないといけません。

必要なときは、練習や訓練をしてそのスキルを磨かなければいけません。

 

わからないこと、できないことに対面したときに、自分で解決する、つまり勉強するという行為ができなかったら、いろいろと困ります。

 

だから、勉強する、という行為の訓練をする必要があるのだと思います。

 

冒頭で紹介した中田さんは、そのチャンネルで幅広い分野の説明動画をアップしています。

最初からすべての知識があったわけではなく、動画のテーマを決めてから勉強して、その後に動画をアップするのだそうです。

 

中田さんがすごいのは、知識もそうですが、その勉強力です。

そして多分、自身にあった勉強の仕方をよく知っているのだと思います。

 

勉強のしかたの本もいっぱい売ってますが、正直それは十人十色です。

口に出して何度も言ったら記憶しやすい人もいれば、ノートに書かないと覚えられない人もいます。

 

テスト的なものがないと勉強が捗らない人もいれば、誰かに説明しなくては、という状況が勉強効率をあげることだってあります。

 

じゃあ、自分はどんな勉強法が向いているのか。

それを見つけるのが、学校で勉強をする最重要項目であり、唯一の理由だと思います。

習う内容は正直どうでも良い。

(実際、ググれば大抵わかりますしね)

 

私は、勉強というネガティブなイメージが変わってほしいと思っています。

特に子ども世代には、学校の勉強は嫌いになっても、勉強そのものは嫌いになってほしくない。

 

それは、「なんで、なんで」と聞いてくる子どもに対してだったら、さほど難しいことではないと思っています。

 

子どもは、大人や親の「背中」を見て育つ、って言いますね。

しつけたことや言い聞かせたことよりも、普段の大人や親の行動を勝手に観察して学ぶことのほうが多い。

 

だったら、大人や親が率先して、勉強を楽しむこと。

これが子ども世代を勉強嫌いにしない唯一の方法だと思います。

 

実際に、私はギターの練習をするときに、「さて、ギターの勉強だ」とわざとらしく言ってやってます。

すると、時々「いいなー」というリアクションがあります。

 

勉強するという行為に対して、いいなーって言ってくれるから、今の所成功しているのかもしれませんね。