日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

ライブハウスにとっての出演者は?

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音楽で生計を立てていきたい人にとって、ライブハウス出演は絶対に不可欠な経験だ。
ライブをせずにプロのミュージシャンになった人は恐らく誰もいない。
 
ライブハウスという存在は、そういった意味でミュージシャンを目指す人にとって、極めて貴重な場所だ。
しかし、たまにライブハウス側に勘違いしている人もいるので、困ったものだ。
 

 

ライブハウスにいる3つのカテゴリーの人々

 
ライブハウスでライブを行う場合、そこに関係する人は3つにカテゴライズされる。
出演者、オーディエンス、そしてライブハウススタッフだ。
 
出演者は、自分たちの表現の場としてライブハウスを使い、日本の多くの場合、課せられたノルマ+αをライブハウスに払う。
支払う額の計算方法はライブハウスによって違うが、よくあるものは、例えばノルマが20枚だと20枚までのチケット代は全額支払い、21枚目からのチケット代は、その半分を店に支払うというもの。
 
次にオーディエンス。
これは非常に分かり易い。チケット代を払って入場し、飲食した分を支払う。
支払先はとりあえずライブハウスで、内飲食代は100%ライブハウスへ、チケット代に関しては、各々のライブハウスが決めた上記計算方法に従う。
 
最後にライブハウススタッフ。
ライブハウス側は、出演者にライブ場所を提供し、オーディエンスにライブ会場と飲食を提供する。
そのどちらも、それに応じた金額をもらう。
 

改めて、ライブハウスのスタンスは?

 
さて、ライブハウススタッフ、もといライブハウスはスタンスとしてどうなっているのかを改めて考えると、どうなるのか。
それは、オーディエンスからも出演者からもお金をもらって、それ相応のサービスやモノを提供するというスタンスだ。
 
しかし、これをわかっていないスタッフをたまにみかける。
ライブハウススタッフが、その日の出演者の陰口を、オーディエンスの前で堂々と話していたりするのだ。
 
数日前の投稿に、お客様は、決して神様ではないという主旨の投稿をした。
ライブハウス側は、出演者とオーディエンスにお金をもらっている方なので、立場が下、と言いたいわけではない。
ただ、少なくともその立場はイーブンであるだろう。
間違っても、ライブハウス側が出演者に対して、出させてやっている、という構図はあんまりではないだろうか。
しかし、陰口をたたくのは、そういった思考回路になっているとしか思えない。
 

出演者とライブハウスは、協力関係

 
出演者はオーディエンスを呼んで、ライブハウススタッフは、来場したオーディエンスに対してのおもてなしをして、つまり協力してその日のイベントをよくしていく、というのが正しい構図ではないのだろうか。
 
もちろん、上記理由により、あえて厳しい意見を出演者に伝えるのはアリだろう。
すこしでもオーディエンスに対して楽しんでもらおうとする気持ちから生まれた厳しさであれば、そこには一つの筋が通っていると思う。
 
しかし、出演者の陰口をたたくことは、全てにおいてマイナスでしかない。
 
音楽は素晴らしい文化だ。
その文化を発展させることに重要な役割を担っているライブハウス。
しっかりとそのスタンスをわきまえて、音楽シーンを盛り上げていって欲しい。