日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

車にかかる費用

自分の車が車検の時期なので、車検に出してきた。
日本の安全基準を信頼して、一番安いプランで申し込みを済ませてきた。
(一番安くても、最低限の安全性だけはある、という意味)
 
ところで、一番安いとはいえやはり車検の出費は痛い。
そんなに嫌ならば、車を持たなければ良い、と言われたらそれまでだが、そもそもなぜこんなに高いのか疑問だ。
 
とにかく日本は車関係費用が高い。
これを普通に日本円比較にすると、
  • 日本 26万円 
  • 米国 2500円 
  • イギリス1500円 
  • フランス 8万円 
  • ドイツ 5万円
日本は異常だ。
 
さらに車検だが、日本の車検費用の多くを占めるのは、保険と税金といった法定費用。
これが非常に重い。
結局、総額で10万を超えることがほとんどではないだろうか。
格安でも5万は超える。
 
ちなみに、世界各国を見渡しても車検制度がある国は少なくない。
しかし、法律で厳密に定められている国ということになると限られてくるし、その費用もぜんぜん違う。
ドイツは5000円くらい、フランスでも1万円弱、アメリカは2000円くらいだ。
まさに、桁が違う。
 
確かに、車は走る凶器に違いなく、年間の交通事故死者数は4000人を超えるので、安全面は重要であることは間違いない。
しかしながら、各国を比較しても、高額な車検を実施している分だけ日本の方が車体不良による事故が少ない、というデータはない。
 
もちろん、車体不良による死亡事故がゼロなわけではないので、一人でも多くの命を救うために、という理由はわかる。
死亡事故以外にも、車体不良が理由の事故はあるだろう。
 
しかし、それによってこれだけ高額な費用がかかるということは、つまりその費用の高さ故に、車を持つことを諦めざるを得ない人が多くいるということになる。
 
車は、確実に経済に影響を与える。
車の販売に影響を与えるのは勿論だが、車による移動が増えることによる経済効果も莫大だ。
 
経済と命とどっちが大切か、という質問は馬鹿げている。
経済が落ち込むと、たくさんの人が亡くなることは世界で嫌というほど証明されている。
 
日本で車を持とうとすると、上述した免許取得代、車体代、車検代以外にも燃料費、税金、駐車場代、保険代は確実に発生する。
ある試算によると、車を持つよりも、全てタクシー移動するほうが最終的には安い、という結果もある。
状況にも因るだろうが、あながち間違いでもないだろう。
 
これら費用の高さで車を持つことを諦めている人に人気なのが、カーシェアリング
最大手のTimesは、月額1000円程度で、しかも1000円分の使用料がついてくるので、1000円分以上使う人にとっては、月額費用は実質無料だ。
予約はスマホで簡単にでき、キャンセルも1分前までOK。予約を長めにとっていて、実際に短くなったら、その分しか払わなくて良いし、空車さえあれば延長も可能。
しかも、ガソリン代もかからない、というから驚きだ。
それでいて、毎回多種多様な車から選べるし、掃除する手間もない。
 
現在発生している車の維持費(車検、駐車場、保険、燃料、自動車税)を考えてみると、実はカーシェアリングにしたほうが安くなる人も少なくないはずだ。
 
将来的には、10万前後で電気自動車が購入できる時代になると希望的観測を抱いているが、それより前に、そろそろ車のことを考える時期に来ているのかもしれない。