銃の問題は深刻です。
自己防衛のために必要、という意見。
しかし、結局死亡者数を増やすことになる、という意見。
どちらにも、それなりに(?)筋が通っているので問題が問題のままです。
しかし、すくなくとも今よりも規制はするべきだと私は考えます。
車でも、免許取得には年齢制限があり、試験があります。
それに対し、銃は街中で普通に販売されています。簡単に手に入りやすすぎます。
もちろん規制をしても抜け道は残るでしょう。しかし規制がないよりはずいぶんよくなるはずです。
車の例にそえば、無免許で運転する人も実際に多くいますが、免許なしで車にのって良いとしたときに起こる事故件数に比べればかなり少ない、と予想されることと同じです。
さて、銃の問題は銃社会で生活をしていない私には主張に限界があります。
というか、ほとんど何も言えません。
しかし、冒頭の記事については思うところがあります。
記事の内容は読んでいただければわかりますが、要するに先日起こった銃乱射事件時に、ステージ上のアーティストが一目散に逃げたことが非難されていることを伝えた内容です。
これはかなりひどい。というか、本当に非難しているのがどのくらいの数いるのか疑わしいレベルです。
一目散に逃げたのが警察や警備など、人を助けることを職にしていて、かつその勤務中だったのならば非難されても致し方ありません。
しかし、ステージ上のアーティストはミュージシャンです。
ステージ上にいるということで、被弾する可能性も大きい。
その時に一目散に逃げるのなんて、ほとんど反射運動レベルでしょう。
いや、もしかしてミュージシャンの中には、同じような状況でマイクに向かって「みんな伏せて!」と叫ぶことができる人もいるのかもしれません。
それは本当に素晴らしいことで、それによって救われる命もあるでしょう。
しかし、それが当たり前のはずもありません。そこまで素晴らしくなれない人がほとんどでしょう。素晴らしくないことを非難するのならば、ほぼ全員が非難の対象になっちゃいます。
さらに、銃の場合は被弾した瞬間に傷を負い、即死の可能性もあります。刃物を持っているとかいうレベルではありません。
つまり、冷静に考える暇すらないわけです。
事件の動画を見ましたが、現場が混乱と恐怖で満たされていたことは、画質の悪さや音質の悪さを軽々と超えて伝わってきます。
事件から時間が経って、安全が確保された状況でこういった非難をする人は、あまりにも想像力が欠落しているのではないでしょうか。
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被害に遭った方々のご冥福をお祈りいたします。
二度とこんなことが起こらないように願います。