多くの日本人がこれをみて、「ホニャクコンニャク」が現実になったと思ったのではないでしょうか。
インターネットの普及によって、情報が簡単に国境を超えるようになりました。
今や地球の裏側にいる人と無料でテレビ電話ができる時代です。
インターネット黎明期では、海外のサイトを見ることが出来ることをしらなくて、それを最初に聞いて見たサイトがNASAのサイトでした。
すごい数の宇宙の写真が載っていて、英語はさっぱりわかりませんでした、とても感動したことを覚えています。
NASAのサイトは静止画だけで十分に楽しめましたが、多くの海外サイトは英語表記で、とにかくやきもきしました。
これが全部理解できたらどんなに楽しいだろう、と。
それは勿論読み書きだけでなく会話においても同じで、英語が話せたらどれだけ楽しいだろうと思ったことは何度もあります。
別のきっかけとは言え、その後私は海外に渡り、その国が英語圏だったため、今では英語にもあまり困りません。
英語がわからない人にとって、英語のサイトが翻訳できる機能がブラウザに実装されたことはとても大きいことでしょう。
訳はいまだ変ですが、理解できるレベルまで上がってきています。
そして今回の製品。リアルタイム翻訳、つまり会話で同時通訳のようなものです。
多分最初は訳も変だろうし、どれだけ実用的かはわかりませんが、人工知能の学習機能を使えばよくなることは間違いない。
だいたい、製品が出てすぐというのは欠陥だらけです。
そういえばカーナビが出初めの頃、画面を見ると海の上を走っている、なんてことは多々ありました。今はほとんどそういうこともありませんね。
情報が国境を超えた後は、本当にコミュニケーションレベルで国境を超えるようになっていきます。
私たち日本人が当たり前と思っていることが当たり前でない、ということを肌で感じられるようになります。
当たり前と思っていることが世界から賞賛されることもあるでしょうし逆もあります。
それらを受け止めて次の時代を作っていく段階に差し掛かったと考えて良いのでしょう。
私一人の経験でも、海外に行って英語が理解できるようになったあと感じたギャップは相当なものです。
日本という国単位ならば、かなりのものになること間違いありません。
そして、それは確実に前進の一歩と言えるのではないでしょうか。