日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

人は変われないけど、姿勢は変えられる

正月ということもあり、、先日実家に帰省しました。

これはその時に母親と話したことです。

 

私には一つ上の姉がいます。

一度結婚しましたがうまくいかず、数年前に離婚しました。

今から結婚するのは、年齢的にも難しいと思いますが、本人が再婚を望んでいるかどうかはわかりません。

そういう話をあまりしないからです。

 

今回の帰省中に、両親から、実は姉に彼氏がいるということを知らされました。

それは別になんてことはない、いやむしろ喜ぶべきことなのかもしれませんが、1つ書き加えれば、相手が子連れだということです。

で、奥さんはいない、つまりシングルファーザーです。

年は姉より少し上くらい。

 

姉から直接聞いた訳でもないので、それ以上の具体的なことはわかりません。

ただ、母親からの情報だと、誠実そうな印象です。ちなみに母親も彼氏にはあったことがなく、姉からの話でそういった印象をもっているということですね。

 

普通に再婚が考えられる状況ですが、これがそうはいかない。

なぜなら、母親が反対しているからです。

姉に対して、はっきり反対とは言っていないものの、反対という意志は姉に確実に伝わっているそうです。当の本人である母親がそう言っているので、そうなんでしょう。

 

ではなぜ反対なのか。それは、子連れだからです。

私には2人の娘がいて、その2人は母親からすると孫です。よくあるように、その孫達を母親は溺愛しています。

 

姉の彼氏の子供を、うちの娘達と同等に孫として受け入れることは、到底出来ない。

これが母親が再婚に反対する理由です。

 

自分の母親なのに、いや母親だからこそとても驚きました。

こんなことで再婚を反対するなんて思ってもいませんでした。

実際会ってみて、無愛想で感じ悪くて収入も低くて、だったらわかりますが、子連れだからという理由だけで再婚反対です。

 

これ、つまり2人が再婚を望んでいたとしても、親としては反対だ、という状況です。

しかも、それが自分の価値観のおしつけだ、ということに全く気付かず、再婚しないという選択が普遍的に正しいかのような態度です。

なんと視野が狭い。

 

姉とはこの話は一切していませんが、もし姉が再婚を望んでも、母親のことを考えて再婚には踏み切れないと思います。

これもよくある長子の特徴ですが、自分の希望より親の意見を優先する、そんな姉だからです。

 

私は、2人の娘をもつ親です。自分の親に比べれば、親歴は随分短いですが、それでも親という立場は現実的に理解しているつもりです。

だから、理屈上問題なくても感情として受け入れられない、といったことがあることは理解できるし、人ってそういうものです。

 

しかし、大切なのは自分がどういう意見か、ではなく、どういう意見を持ちたいかではないでしょうか。

それは言い換えれば、どういった姿勢か、ということです。

 

親ならば、親だからこそ。

子供に対して意見して良いし、感情をぶつけても良いと思います。それがたとえ理不尽でも、意見する権利はあると思います。

しかし、少なくとも成人し、経済的に自立しているのならば最終決定権は子供にあります。

うちの姉のように、明らかに親を気遣うタイプならば、それも考慮した態度・振舞を見せられる余裕のある親になりたい、私はそう思います。これも姿勢です。

 

少なくとも、自分の価値観を曲げないばかりに、子供が価値観を曲げざるを得ないようなことになることは絶対に避けたい。

 

それから、母親が思うところの普遍的な正しさ(幸福)なんて、実体はありません。それはどこまでも人それぞれです。

 

今は独身で過ごすのが幸福か。

子連れでも良い、再婚でも良いから結婚して新たな人生を歩みはじめるのが幸福か。

 

それは誰かが決めることではありません。本人たちだけが決めるのです。