日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

独占欲指数

例えばあなたがマンツーマンで何かしらのレッスンを受けているとします。 担当してくれている先生は結構人気で、あなた以外にも別のマンツーマンレッスンを複数受け持っています。 そのことに対してあなたはどういった感情をいだきますか?

  1. 人気の先生という証なので、うれしい
  2. できれば自分だけにレッスンしてほしい

私はこの問いに対して、完全に1です。 2の人なんていない、もしいてもごくごく少数だ、と思っていました。

で、実名を避けて周りの人に聞いてみると、自分が予想している以上に2の人もいたのです。

人の感情は100:0では片付けられないことが多いので、この選択にしても1寄りの2、もしくはその逆ということもあるでしょうし、どのくらい寄っているのかもわかりにくい。

また、自分の周りに人に聞いてみたところで、それは不特定多数の意見とも言えません。 類は友を呼ぶとも言いますしね。

私はこの選択肢で完全に2のように思う人を100、1のように思う人を0としたときの指数を独占欲指数と呼ぶことにしています。

この独占欲指数は、あまり上がりすぎると犯罪に繋がります。 冒頭で書いた教師・先生間の場合だと、頭でそう思うくらいだったらまったくもって問題ありません。 しかし、指数が高くなってくると理性での抑えが効かなくなり、その思いを相手に伝えたくなります。 さらに高くなると、お願いに変わります(つまり「他の生徒には教えないでください」といったもの)。 さらに強くなると強要、強制に変わります。 これの最悪の結末がストーカー殺人ですね。 ジョンレノン殺害事件も同様でしょう。

勘違いしてほしくないのは、頭で思っているだけだったら何の問題もないし、社会的には正常の範囲だということです。 アイドルと付き合っているところを想像しているファンがいても、それはファンとして自然です。 実際に何かしらの行動を起こし、その距離感が常識の範疇を超えてくるあたりになると、それを世間では「精神に問題がある」と言います。 この場合は、そう考えること自体が問題なのではなく、その考えが理性で抑え込まれないレベルに達した、ということが問題なわけです。

逆に言えば、理性で抑えこんでいる範囲内の独占欲を持っている人はそれなりの数いるのかもしれませんね。 繰り返しますが、私自身は限りなくゼロに近い。

人の感情だから、そう考えてしまう要因はあっても根拠や意味はない場合がほとんどです。 難しいものです。