Wi-Fiルーターは、いまやほとんどの家に一つはあるんじゃないでしょうか。
5Ghz対応でないようなずいぶん前のモデルを使っている人は、電子レンジをかけただけでネットが急に遅くなったりするので、買い替えたりしますよね
その辺が苦手な友人に、どれを買ったら良いか、という相談を電話で受けたときに、今家にある機器のことを聞いても、一発で帰って来たことはほとんどありません。
私「今使っているルーターの型番とかわかる?写真でも良いよ」
相手「えっと・・なんかいくつかあるんだけど、どのくらいの大きさのやつ?」
私「どのくらいと言ってもね、、、まあほどほどのサイズ」
相手「じゃあ試しにこれかな?」
(写真が送られてくる)
私「違うね、それはONUかな」
相手「は??」
みたいな感じ。
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現在多くの家は、光ファイバーというケーブルを伝ってインターネットをしています。
でも、光ファイバーをつなぐ口は、パソコンとかにないですよね?
だからLANと呼ばれる口に変換しないといけません。
まだここまでには、ルーターという言葉は出ててませんね。
ルーターというのは、この変換器のあとにつけるものです。
で役割は、交通整理です。
家に複数台のネットワーク機器があるのが当たり前になりました。
それらにちゃんとローカルIPアドレスを振ってくれるのがルーター。
ちなみにIPアドレスにはローカルとグローバルとあります。
アドレスというくらいだから、住所みたいなもんですが、いくつか部屋がある一戸建てに例えると
・グローバルIPアドレス:〇〇県〇〇町みたいな住所
・ローカルIPアドレス:キッチン、寝室、など
キッチンも寝室も同じ住所でしょ?
だから、おなじルーターを通したネットワーク機器は、ローカルIPアドレスは違っても、グローバルIPアドレスは同じです。
一つのグローバルIPアドレスを、機器がある数だけローカルIPアドレスを振ってちゃんと管理し、ONUとつないでネットワークの行き来を管理しているのがルーターなので、ルーターの機能は結構高機能で、小さなコンピュータとみなして良い。
ただ、ルーターの役割はあくまで複数ある機器を管理することで、LANポートの数を物理的に増やすことではありません。
LANポートを物理的に増やしてくれるのは、ハブです。
これは、コンセントのタコ足しみたいなものですね。
ただ、複数台のネットワーク機器をつなぐのにはルーターが必須なので、結局ハブにルーター機能を付けます。
だから、ルーターは、ちゃんとした呼び名をつけるとしたら、ルーター機能付きハブ、もしくはハブ機能付きルーターです。
さて、スマホや無線プリンタなど、実際にLANポートがない機器も多くなりました。
最近はコンピュータにすらLANポートはついてませんね。
これらは、無線LANアクアスポイントという、無線の親機みたいなところとセットになって初めてネットワークにつながります。
じゃあその無線LANアクセスポイントという機械はどれ、となりますが、この機能もルーターについていることがほとんどです。
つまり無線LANアクセスポイントとハブ機能付きルーター、ということですね。
上で説明したONUは、ネット通信事業者からレンタルするのが一般的ですが、このONUにルーター機能、ハブ機能、無線LANアクセスポイント機能がついているものもあります。
これだと、すべてコミコミで1台ですっきりです。
契約申請中のNURO光は、この種のONU(ホームゲートウェイ)なので、すっきりです。
気をつけたいのは、ルーターは必ず必要ですが、一つのネットワークに一つにしておかないと不具合が起きるということです。
上記したNURO光契約でレンタルするホームゲートウェイは、ルーター機能が完備されているのですが、間違ってこれに無線ルーターをつなぐと、ルーターが重複します。
どうしても自前のルーターを使いたい場合は、ホームゲートウェイの方のルーター機能をオフにし(できるのかな??)、自前のルーターのあとにネットワーク機器をつなぎましょう。
もちろん、無線LANアクセスポイント機能も自前の方を使います。
(ホームゲートウェイの方のルーター機能を切ったら、無線でアクセスする機器もルーターを通っていないことになるでしょう)
もしくは、ホームゲーウェイの方のルーター機能はそのままで、自前の無線LANルーターのルーター機能をオフにします。
(アクセスポイントモード、とか言ったりします)
おさらいです。
①インターネット回線(光ファイバー)
↓(光ファイバー)
②ONU
↓(LANケーブル)
③ルーター
↓(LANケーブルor無線)
④ハブでLANケーブルを伝って機器へ、もしくは無線LANアクセスポイントから各ネットワーク機器へ
このうち、③と④はほぼほぼ一台にまとまっています。
場合によっては②③④もまとまってます。